ゆらり風、星まねき。

大人の発達障害のアラフィフ雑記。

大人の発達障害 50代で診断。

発達障害を知り5年程経ったころ、ひょんなことからある女性のブログを目にしました。

その女性は30~40代で、職場の上司にすすめられ病院へ行き、発達障害の診断を受けたとのこと。

私の目を引いたのは、それが東京や大阪の病院ではなく、地方の病院だったこと。

私の居住地から交通の便が良く、また当時退職予定だったため、時間も捻出できそうでした。

 

病院は遠方のため、治療までは考えておらず、とりあえず診断のみ受ける気持ちで受診しました。自分では、グレーゾーンの診断かなと予想して。

 

長時間(2時間弱)の知能検査後に医師の診察。

”幼少時のころ忘れ物多かったりしませんでした?””授業中先生の話を聞かずポーっとしてませんでした?”の問いには「いいえ」と答え、その後一通り質問に答えた後、私の一番の問題点は友人がいないことと医師に打ち明けました。

 

医師は「人の話が聞けないからコミュニケーションがうまくいかない」と断定。う~んそうかな?と懐疑的な気持ちをもちつつも、担当医の「薬飲むと人の話をちゃんと聞けるようになるよ。コミュニケーションがとれるようになるから友達も出来る」との話に治療の魅力を感じました。

 

 

カルテにはADHD、広範性発達障害、社会不安症、醜悪恐怖、他たくさんの病名を書き込まれました。

エピソードは10代の頃のことも含むので、それを50代の今、病名を付けられることに少し違和感があったものの、決してグレーではなかったということが衝撃でした。

自分の中で治療はしない前提だったので、”薬出しますか?”という予想外の問いにその場で即答できず。会計待ちの間「投薬治療します」と言えなかったことを後悔したものの、その日は帰路についた。そもそも先延ばしする病気だし。。

 

それまでずっと、精神系の薬は怖いという印象しかありませんでしたが、発達障害の薬は、私が若かったころに何度も考えた”他人の頭の中を体験してみたい”との思いに応え得るものかもしれないという期待感から投薬治療を決心して、1か月後の受診予約をとりました。